【エッセイ一日の栞】お部屋の片づけ

エッセイ

 こんにちは!かぼちゃ太郎です!久しぶりのエッセイの投稿です。ぜひ読んでみてね!

今回は、3日間かけてお部屋の片付けをした話です。自分の部屋ではありませんが。

 某日、場所は兵庫県宝塚。誰もが歌劇団がある街だ、華やかなところで、、、そのほか何があるんだろう、、とにかく気品あふれるいいところだよね。だいたい宝塚のイメージはたいていはそんな感じだろう。生まれは宝塚、育ちは神奈川県川崎市の私は、川崎歴の方が圧倒的に長いのに(幼稚園から高校まで)、「出身はどこ?」と聞かれると必ず「川崎です」というのではなく、「宝塚生まれ、川崎育ちです」と答えてしまう。だって「川崎出身です」と言い切ってしまうと一般的な世間のイメージは最近の若い子は「工場夜景きれいだよね」とか「ハロウィンの街だよね!」とか比較的明るい、良いイメージを言ってくれるんだけど、30代後半以上だと必ず「暴走族とかヤンキーの街だよね」と返される。生粋の兵庫県民の両親に聞くと、川崎のヤンキーのマンガがあってそれがそのイメージを植え付けたとか。まあ、確かに川崎の海の方の中学校にサッカー部の試合で遠征に行ったときには怖い人たちや割られた窓ガラスが段ボールとガムテープで仮留めされていた光景は何度も見たことがある。川崎の真ん中らへんにある我が中学も靴が燃やされて消防車がサイレンを鳴らして学校に入ってきたこともある。先生によるとこれはまだかわいいほうで、昔はオートバイでぶんぶんいわせて学校に来た輩がたくさんいて廊下も走り回っていたという。イメージとしても実情としても川崎はヤンキー文化、不良文化が根付いているんだろう。とにかく川崎は良くないイメージを持たれがちだということは否定しない。なのでそこまで私的には川崎歴が長くても川崎に愛着がない。いつかは違う街にいくだろうという感覚がある。

 一方、宝塚は、先ほども述べたように私の「出身地」で、かつ、両親の祖父母の家があり、最低でも年に1回は訪れる場所なのだが、私はそこまで宝塚を華やかな街だよねとは感じていない。いや、もちろん宝塚はとてもきれいで、街は洗練されており、どこか落ち着いているため私は大好きな街だ。むしろ川崎よりも愛着はあるかもしれない。ただ、そこまで華やかさを意識したことはない。その理由がやはり祖父母の家があるからだろう。華やかさよりも愛着、身近さを感じる。前置きが本編よりも長くなってしまいそうだが、私は今回父方の祖父母の家を片付けに行ったのだ。

 祖父母は数年前に亡くなったため、家の片づけはちょくちょく家族訪れ片付けをしている。私は時間があり、3日間掃除をすることになった。ただちょっと面倒だとは思ったものの、両親からは、必要なものはほとんどないから売れるものは売ってしまって、その売上金は全部もらってもいいよと言われたので、お小遣い欲しさに祖父母の家を訪れた。ちょくちょく家族が訪れ片付けをしていたのでモノは結構減っていたが、量が多すぎるということでこれまで取り掛かっていなかった書物の片付けをすることにした。

 まず各部屋から書物を集め、押し入れの中も探し(ないと思っていたけど意外とここにあった)、集め終わったと思ったものの、再度部屋を見て回ると、紙袋にたくさん小説が入っているのを見つけ、また運びとしているとすでに3時間が終了。15時ごろから始めたものの、もう夕方に。本を集めているといろんなものが見つかり、祖父の愛用していたろくろ(見つかった4つのうち、新品を一つ発見したが2002年に購入したものとの記載が。)は新しいものについてはすぐにフリマサイトに出品し、残り3つは陶芸部に所属している後輩に譲ることにした。心優しい後輩からは「おじいさまのものをいただいてしまっていいんですか」と聞かれたが、大学の後輩に使ってもらったら嬉しいと思うよといいプレゼントすることにした。私の祖父も実は私と同じ大学卒なのだ。超後輩にプレゼントということであればじいちゃんも喜んでくれるだろう(一つは売ってしまったが、お年玉ということで(笑))。

 なんておじいちゃん不孝な孫だが、そのほかにもDVDプレーヤーやラジカセ、いい感じにそろっている本を出品。見事ラジカセと片岡義男17冊セットを売ることに成功。お年玉ゲット(笑)

 2日目の午後昼飯ついでに売れたものを発送しに行こうと郵便局に行くと、フリマアプリ上での手続きがうまくいかず。郵便局で焦りながら調べてみると、設定である金額以上で設定して販売していないとフリマアプリのお得な発送方法が使えないという。早く売ろうとして安く設定しすぎてしまった。昼ごはんもいいところがないかと探すもお高めなところが多く、結局コンビニでおにぎりを買うことに。完全な罰当たりだ。

 てんやわんやしながらも、本の仕分けをして古本屋さんに送る用意をして、などしているとあっという間に3日間が経過した。

 お金を稼ごうと思って片付けを張り切ってやったものの、交通費やらなんやらでほとんど売り上げは消えてしまい、ただ単にきれいに部屋が片付いただけとなった。まあこれが本来片付けのあるべき姿だったのだろう。お金に目がくらんでそれに走ると結局そうなるよね。

 以上、片付けの話でした。宝塚の話もしようと思いましたがまた今度。ウィルキンソンだけ販売している自販機や手塚治虫ミュージアム、宝塚ホテル、宝塚温泉など、歌劇以外もぜひみなさん行ってみてね。


 

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